フッ素樹脂加工(シルバーストーン加工など)

(1)調理器具に加工されているフッ素樹脂加工は、四フッ化エチレン樹脂と呼ばれるもので、非粘着性と滑り性があるため、これを加工した調理道具は料理がこびりつきにくく、お手入れも簡単です。
(2)フッ素樹脂にもいくつかの種類があり、加工方法もいろいろですが、一般的な四フッ化エチレン樹脂では特殊下地処理を施した上に、何層かに分けて塗装します。
(3)フッ素樹脂は、1938年に米国化学メーカーのデュポン社が、冷却用物質を研究していたときに発見されたものを調理道具に応用したものです。日本では、1965年に初めてフッ素樹脂コーティングをしたフライパンが発売されました。現在では、鍋・フライパンの他、炊飯器の内釜、ホットプレートやオイルポットなどの調理道具、ガスレンジの天板など、台所にある多くの製品に使われています。


上手な使い方

●絶対空だきをしないで下さい。空だきをしますと、次のような問題を引き起こします。
(1)フッ素樹脂加工製品では、フッ素樹脂皮膜が損傷し、料理がこびりつくようになります。フッ素樹脂加工の予熱は、通常のコンロの場合、1〜2分くらいまでです。水滴を落として、水をはじくくらいがめやすになります。予熱の範囲を超えると、空だきになり皮膜を痛めます。また、連続使用可能温度である260℃を超えると、他のプラスチック同様に分解ガスが発生しますので、空だきしてしまった場合は十分換気して下さい。特にハイカロリーバーナーでは、ご注意下さい。ただし、通常の調理では、200℃以下なのであまり心配はいりません。

(2)アルミやアルマイトが損傷し、色落ち、腐食、穴明きなどが発生します。取ってやつまみが損傷し、脱落による事故の原因になります。
●鍋やフライパンで、金属製お玉やターナーなどをお使いの際は、内面を傷つけないように注意して下さい。傷つけますと、腐食の原因になります。
●酢、重曹等の酸性またはアルカリ性のものの使用はできるだけ避けて下さい。


手入れのポイント

●お手入れには、スチールたわし、アルカリ性洗剤、クレンザーを使用しないで下さい。表面を傷つけ、腐食の原因となります。スポンジに中性洗剤をつけてよく洗って下さい。
●腐食防止のために、ご使用後は十分に水を切って下さい。
●焦げ付きの取り方
(1)鍋に残った料理を、鍋の表面を傷つけないように木べらなどを使ってざっと取り除きます。
(2)鍋にお湯を入れて弱火でクツクツと煮ます。
(3)焦げがふやけて浮いてきたら、木べらなどでゆっくり取り除きます。
(4)あとは柔らかいスポンジで軽く洗って下さい。
(5)しつこい焦げが残っているようでしたら、もう一度(1)から繰り返して下さい。
(6)もう一つの方法として、鍋を太陽に当てて乾燥させて取り除いて下さい。2〜3日陽に当てておくと、焦げがボロボロと剥がれてきます。底面の焦げ付きは、逆さまにしたほうが良く取れます


フッ素樹脂加工のフライパンなのに料理がこびりつくが?

フッ素樹脂加工製品は「物がつきにくい」「他の物と化学的に反応しない」といった性質があり、料理がこびりつかないようになっています。しかし、使い方によってはフッ素樹脂を傷つけ、この性質がなくなってしまう場合があります。その原因は次の2点です。
(1)空だきや強火で使用したり、角の鋭い金属へらを使用したため、フッ素樹脂が損傷したことが原因です。この場合、こびりにくさが回復することは考えられません。
(2)使用後十分洗わなかったため、洗い落ちなかった油脂が付着していることが原因です。この場合、中性洗剤とスポンジでよく洗えば、こびりつきにくさが、ある程度回復することが期待できます。


はがれたフッ素樹脂が体内に入っても大丈夫?

フッ素樹脂の安全性については、いろいろな動物実験が行われ、人体に影響のないことが確認されています。万一フッ素樹脂を食べてしまっても、吸収されずにそのまま体外に排出されます。
(1)フッ素樹脂加工製品の表面には、目に見えない微細な孔(ピンホール)があります。このため料理を入れたままにしておきますと、孔から油や調味料が浸透して中で加熱膨張し、塗膜を押し上げ、ふくれを生じさせます。このふくれが調理中に破れて、斑点状にはがれてくるのです。これを防ぐには、鍋やフライパンの中に料理を入れたままにしないこと、使用後は十分洗っていただくことが大切です。
(2)フッ素樹脂加工製品に、角の鋭い金属へらを使用するとはがれの原因となります。


デュポンの5ブランド性能比較

承認シール
ブランド名 テフロン シルバーストーン シルバーストーンプレミアム プラチナストーン プラチナストーンプロフェッショナル
特徴 ベーシック

30余年にわたって愛されている加工調理器具の代名詞

スタンダード

特殊配合フッ素樹脂により性能向上を実現したデュポン独自の高密度3層構造。

ニュースタンダード

特殊配合フッ素樹脂に硬質セラミックを配合。耐久性を向上。

ハイグレード

硬貨セラミック配合プラマーと特殊硬貨下地処理により耐久性向上。

トップグレード

スクラッチガード加工に加え、硬貨セラミック配合で抜群の耐久性を実現。

断面図
構造 2層 高密度3層 高密度3層

セラミック配合

高密度4層

セラミック配合

高密度4層

ダブルセラミック配合