アルミ調理器具の特長

●アルミの比重は2.7で、鉄やステンレスのほぼ3分の1です。軽くて使いやすく、調理の動作がラクにできます。
●アルミは鉄やステンレスに比べ熱伝導率がよいので、時間やエネルギーの節約になります。
●アルミ製品は廃品となっても、再び原料として利用される資源サイクルの旗手です。
●金色、銀色、パールカラー(乳白色)のほか、さまざまな着色や絵柄の表面処理ができます。
●アルミの調理器具は、種類やサイズ、形状、デザインが豊富で、用途に合わせてお選びいただけます。
●アルミ生地製品
せっかく表面加工したものを傷つける心配がないので、洗浄用具は比較的自由に使えます。このため、業務用で多く使われます。しかし、表面加工してないため、黒変化や腐食が起こりやすくなります。腐食防止のために、「良く洗って、水切りをしっかりする」ことが一層大切です。
鍋とやかんには、家庭用品品質表示法に基づく表示がついており、表面加工の種類が明記されています。表面加工の種類が書かれていないものは、生地製品です。


材料の種類

●板製品
(1)純アルミ・・・アルミが99%以上の材料です。加工性、耐食性に優れています。
(2)アルミ・マグネシュウム系合金・・・アルマイト処理により、金属光沢のある外観が得られます。
(3)アルミ・マンガン系合金・・・加工性、耐食性を保ちながら、強度を上げた材料です。
(4)アルミ・鉄系合金・・・アルマイト処理により、パールカラーの外観が得られます。
●鋳物製品
(1)アルミ・ケイ素系合金・・・鋳造性、加工性、耐食性に優れます。
(2)アルミ・マグネシュウム系合金・・・耐食性、加工性に優れ、強度があります。アルマイト処理により、金属光沢のある外観が得られます。

アルミの鍋(やかん)を使用していたら、中が黒くなってしまった。

●黒くなる原因は、アルミニウムと水が反応を起こし、水酸化アルミニュウムをつくって表面に付着することが主な原因です。この物質が、また水のなかのミネラル分等と複雑な作用をしてアルミニウムの表面に固着し、黒く見えるのです。このように、水や調理物に含まれる成分によるものですので、人体への影響を心配する必要はありません。
●黒変化は、以下のような場合に起こりやすくなります。
(1)生地製品で起こりやすく、卵を茹でたりすると殻からカルシウム分が溶け出し、黒変化しやすい条件になるので、1回の使用でも内部が黒くなることがあります。また、こんにゃくや生中華めんをゆでると黒変化しやすいことも知られています。
(2)アルマイト製品でも、次のような場合に黒変化が起こりやすくなります。
※水を継ぎ足しながら、ストーブなどで長時間使用したため、水質がアルカリ性になり、アルマイトが徐々に損傷を受けた場合。
※酢などの酸性が強いもの、こんにゃくなどアルカリ性の強い食品を調理したため、アルマイトが損傷した場合。
※内側をスチールたわしでこするなどしたため、アルマイトが損傷した場合。
●黒変化の直し方
(1)輪切りにしたレモンの切り口で、黒変部をたんねんにこする。
(2)水を入れ、りんごの皮を入れて煮沸する。
(3)黒変化を落とした後は、再び黒変化しやすいので、米のとぎ汁を入れて10〜15分煮沸します。そうすると、表面に薄い皮膜ができて黒変化が起こりにくくなります。

鍋(やかん)の内側の底にポツポツと白い粉のようなものが吹き出てきたが?

●白いポツポツは、水道水中の塩素や、ミネラル成分、あるいはこれらがアルミと反応して腐食を起こしてできた水酸化アルミです。この水酸化アルミは胃薬などにも使われるもので、心配する必要はありません。
●腐食も、黒変化と同様に、生地製品で起こりやすいのですが、アルマイト加工製品でもアルマイトが損傷すると腐食が発生します。その原因は・・・
(1)水道水中に含まれている塩素、塩化物、ケイ素、金属イオンあるいはアルカリイオン整水器でつくったアルカリ水により、アルマイトが侵食された場合。
(2)落としたり、ぶつけたり、キズがつけられたことにより、アルマイトが割れたり磨耗した。この他、黒変化で述べたように、ストーブの上で長時間使用すると、アルマイトが損傷します。安全面及び黒変化防止の面からも、ストーブの上での使用は絶対に止めて下さい。
(3)理物に含まれている強い酸性やアルカリ性成分により、アルマイトが侵食された。


アルミ製品がアルツハイマー病(老人性痴呆症)の原因?

ごく一部でそのような説が唱えられていますが、何ら実証されておらず、大多数の研究者の間では支持されていません。WHO(世界保険機構)FDA(米国連邦食品医薬品局)、アルツハイマー病協会などでは明確に否定する見解を出しています。これまでアルミ製品で健康障害があったという報告は一例もなく、アルミ鍋を規制している国もありません。