使用の手順
1、使用の前にまず洗います。

新品のお鍋には製造時の磨き油などが付着していますので、まず必ず中性洗剤と酢を薄めた液で鍋の内外を丁寧に洗います。
この時はスポンジの柔らかい部分をお使い下さい。金タワシやスチールウール系のタワシを使っても、性能には何の問題もありませんが、細かな傷をつけないようにスポンジの使用をおすすめします。

2、調理。

大切なポイントです。フィスラ−ステンレス鍋は、熱まわりと保温性にとても優れていますので、使う火力は中火以下です。火加減に十分注意して下さい。

● 中火でスタート、トロ火で調理

○中火加熱
材料を入れフタをし、中火で調理します。材料の量にもよりますが、数分すると沸騰します。

○トロ火で調理
沸騰後はトロ火で調理します。炎は小さくても熱は十分に伝わります。

○余熱クッキング
火を止めます。煮物、蒸し物、炊飯などの場合、しばらくこのままにしておくと余熱(蒸らし)効果で、おいしく仕上がります。(火を止める時、一度フタをはずして下さい。水の膜の密閉効果でフタが開かなくなる場合があります)

○中火
中火とは、炎の15cmほど上に手をかざし、5秒ほどそのままにしておける火力です。鍋の底に炎がつくような火力は中火ではなく、強火です。

○トロ火
トロ火とは炎を一番小さくした火力です。

○中火→トロ火
という順序をマスターしましょう。こんなに小さな火でも大丈夫かしらというほど小さな火でも大丈夫です。

3、材料を入れる。

●煮汁のあるものの場合
根菜類をゆがいたり、だし汁でゆでたり、煮込んだりする場合、あるいはご飯を炊く場合は、材料を鍋に入れてから火をつけます。中火で加熱し、沸騰したらトロ火にします。煮立ってから材料を入れる場合もあります。麺類や葉菜類をゆがく時は、まずお湯を沸騰させてから、材料を入れます。魚などを煮付けるような時は煮汁(調味料)をひと煮立ちさせ、混ぜてから材料を入れます。

●焼いたり、炒めたりする場合
1.まず何も入れない状態で熱し、手に水をつけて振った時に落ちる水滴が鍋の上で玉のように転がるまで、又はそれより少し高めの温度になるまで温めます。
2.薄く油をひきます。
3.火を止めて1、2分放置するか、鍋底を濡れフキンの上に置くなどして、温度を下げます。
4.あらためて鍋をトロ火にかけ、材料を入れます。すでに鍋表面に油の膜が出来ているので、材料がこびりつきません。尚、材料や料理の種類によって、それぞれ最適温度は異なります。例えば、薄焼き卵やホットケーキはかなり低めの温度から、肉類や野菜炒めなどは高めの温度で調理スタートです。又ステーキを焼く場合、油は必要ありませんので、中火で1.の状態になるまで鍋が温まったら、トロ火にして肉を入れて下さい。
●蒸し物の場合
独特の調理法があるような料理を除くと、基本は沸騰して鍋内に充分蒸気が
満ちてから、材料を入れます。

●揚げ物の場合
まず何も入れない状態で温めてから油を入れ、適温になったら材料を入れます。

●無水料理の場合
少量の水で野菜に火を通す無水調理は、素材の持つ栄養分と風味の損失が少なくヘルシーです。まず何も入れない状態で中火で温め、手に水をつけ
て振った時に落ちる水滴が鍋の上で玉のように転がったら、トロ火に弱めて若干の水分と材料を入れます。

鍋の特長
1、底厚3層構造サーミックベース。

フィスラ−のステンレス鍋の鍋底は、厚さ5〜8mm。最高級18/10ステンレスでアルミニウムをサンドイッチした3層構造サーミックベースです。熱まわりの良いア
ルミニウムと、丈夫で保温効果の高いステンレスとの理想的な組み合わせが、熱を素早く均一に伝え、素材をじっくり煮込みます。

●電磁調理器対応タイプ・クックスターサーミックベース
ガスの炎、シーズヒーター、ハロゲンヒーター、電磁調理器と幅広い熱源に対して最大の保温効果とムラの無い熱まわりを実現してくれる鍋底です。


2、素材の風味と栄養を活かす水の膜。

調理中、鍋本体とフタの間には水蒸気が水の膜となって付着。この膜が無水調理を可能にします。素材の風味をそのままに、ふっくらと、おいしく調理。特に
水に溶けやすく、野菜に多く含まれるビタミン、ミネラルなどの栄養分を逃がさず、栄養たっぷりのお料理に仕上がります。





3、液だれしない気配り設計。

鍋のフチは本体に対して、45度の角度になるように設計されています。そのためどの角度から、どの分量だけ注いでも、液だれしません。


4、200ボルトでも大丈夫。

頑丈な底厚構造なので、未来の調理器と言われている200ボルトのハイパワークッキングヒーターにも大丈夫。200ボルトの先輩国ドイツでの実績と信頼がそれを証明しています。

使用後のお手入れ
1、普段の調理後のお手入れ。
使用後はスポンジを使用して、中性洗剤で洗い、水気を拭き取って乾燥させて下さい。特に鍋が温かいうちに洗うと汚れ落ちもスムーズです。金タワシやスチールウール系のタワシを使われますと、細かな傷がつきステンレスの美しさを損ないますので、スポンジによるお手入れをおすすめします。

2、もし、焦げ付いたら。
酢を混ぜた水を沸騰させ、焦げ付いた部分がやわらかくなるまで、しばらくの間煮立たせて、放置します。そしてお湯を捨て、焦げ付いた部分をスポンジで拭き取っていただくと、簡単に取れます。それでも落ちない場合は、ステンレスクリーナーをお使い下さい。


※鍋のにおいが気になる場合も、ステンレスクリーナーをお使い下さい。ステンレスクリーナーで磨いて、中性洗剤でもう一度洗うと、嫌なにおいも消えてなくなります。

●フタが開かない
これは鍋本体とフタとの間にできた水の膜が、密閉状態を作り、鍋内の温度が下がるにつれて鍋の内側への圧力となり作用しているからです。汁椀のフタが開かなくなるのと同じ原理です。このような時は、トロ火にかけるか、熱湯や熱くしたタオルで温めて、開けて下さい。

●変色?変質?
鍋内に白いまだらのようなものが見える場合は、ステンレスクリーナーで丁寧に磨いて下さい。
ウィンドウを閉じる